ママ税理士FPの家づくりマネー講座

油谷(あぶらたに) 奈津紀(なつき)
  • 税理士
  • ファイナンシャル・プランナー(CFP®
  • 隙間時間捻出アドバイザー
税金&家計クリニック あぶらたに事務所 http://abura-office.com/ 事務所facebook、隙間時間捻出塾facebook
もやっています。

  • ・大学卒業後、税理士事務所に勤務しながら税理士夜間講座に通い税理士受験、その後税理士講座(法人税法)講師、出産などを経て税理士試験最終合格。
  • ・税理士受験時代からファイナンシャル・プランナー(FP)業務に興味を持ち、AFP取得。その後妊娠中・産後にFPの国際資格であるCFP試験に合格、CFP®登録。
  • ・現在は税理士として、法人・個人事業者の記帳指導・税務申告、個人の方の所得税や相続税贈与税の税務申告・生前対策等の相談のほか、FPとして家計相談やライフプランニングも受ける。また、出産育児をしながら税理士試験合格・開業した経験を基に、隙間時間捻出アドバイザーとして時間管理相談・起業相談・資格取得相談・スキルアップ相談等も受ける。
    そのほか各種セミナー・講演活動、執筆活動を行い、特にお子様連れでも参加できるマネーセミナー「マネーサロン*ブラウニー*」や、女性が育児しながら仕事や家事を両立するための時間管理術セミナー「女性のための隙間時間捻出塾」は随時開催。

第5回 『すまい給付金と住宅ローン控除』

皆さん、こんにちは。夏真っ盛り、いかがお過ごしでしょうか。夏は、お子さんのいらっしゃるご家庭では夏休みなどのため、いつもより支出の増えやすい時期ですよね。

そんなときに嬉しいのが、給付金などのお得情報。今回は、住宅取得に関連する優遇措置として、「すまい給付金」と「住宅ローン控除」について見ていきます。


 1.すまい給付金


すまい給付金は、消費税率が8%になった平成26年4月に、消費税率アップによるマイホーム取得者の負担を緩和するために導入されたものです。現在のところ、平成31年6月まで予定されています。

新築住宅(床面積50㎡以上など一部要件あり)だけではなく、宅地建物取引業者から購入する中古住宅で一定のものであれば、中古住宅も対象となります。

もらえる収入の目安は、消費税率8%のときは年収510万円以下消費税率10%になると年収775万円以下になります。

これは、あくまで給与所得者の場合の年収目安です。実際は、都道府県民税の所得割額で計算されますので、就業形態や家族構成などで変わってきます。すまい給付金のサイトでは、この給付金がもらえるかどうかをシミュレーションできるので、ご検討中の方はやってみて下さい。

この給付金、基本的には住宅ローン(償還期間が5年以上など要件あり)を利用していないと対象とならないのですが、住宅ローンがない場合でも年齢が50歳以上で、一定性能の住宅などであれば、対象となります。

また、夫婦で共有名義にする場合などは、上図にもあるように、それぞれの給付基礎額に登記上の持分をかけて計算します。

申請しないと、この給付金はもらえません。対象となりそうな方は、施工業者さんなどに確認をするなどして、申請忘れのないようにして下さい。


 2.住宅ローン控除


すまい給付金が補助金のような性格なのに対し、この住宅ローン控除は所得税等から一定額が控除される制度です。

が10年間に渡り、所得税額から控除されます。(住民税額から控除されるケースもあり)

住宅ローン控除を受ける際に幾つか注意すべき点がありますが、何よりも気を付けたいのが、償還期間10年以上の住宅ローンが対象ということです。以前ご紹介した、親族等から援助してもらったり、貸してもらうような場合、住宅ローンをあまり長い期間組まないことがあります。 この場合、10年未満の住宅ローンを組むと、住宅ローン控除は受けられません。

また、マイホーム取得後に転勤でその家に住まなくなる場合も、一定の単身赴任以外は住宅ローン控除を受けられなくなります。ただ転勤が終わって、またマイホームに住み始める場合は、一定の手続きを踏めば、再度住宅ローン控除を受けることができます。

更に気を付けたいのが、住宅ローンの「借り換え」です。要件を満たせば借り換えをしても住宅ローン控除は受けられるのですが、その要件の1つに「新しい住宅ローンの償還期間が10年以上」というものがあります。

新たな住宅ローンの返済期間が10年未満になることにより住宅ローン控除が受けられなくなる場合は、少し検討が必要です。住宅ローンの借り換えというのは、ローンの総支払額を少しでも抑えるため、つまりは家計支出を少しでも抑えるためにするわけですよね。借り換えにより受けられなくなる住宅ローン控除額と、借り換えによる利息軽減効果などを比較した上で、借り換えプランを再検討してみましょう。

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今回は、すまい給付金と住宅ローン減税についてご紹介しました。

今後の消費税率アップを考えて、今のうちにマイホームを取得しようか迷っている方もいらっしゃるでしょう。先ほどご紹介した、すまい給付金ホームページでは、今マイホームを取得した場合の住宅ローン減税効果についてシミュレーションしています。ご参考にしてみて下さい。

今回は割愛しましたが、住宅ローン減税にはほかにも、バリアフリー改修工事をしたり、省エネ改修工事をした場合も、要件を満たせば受けることができます。気になる方は、財務省ホームページなどをチェックしてみて下さい。